虫歯予防の習慣に大切な夜の時間帯。 寝る前の口の中の状態に注目、これをよくすることで虫歯を予防します。

 以前、息子が甘い炭酸飲料を飲んだ直後、
「じゃ、寝るね」、と言いました。

寝る前に、つい何かを飲んでしまうことは誰にでもありがちですし、
水とかお茶とか普段は緩い感じで、私もさほど真面目に注意してないわけですが、

この、何気ない日常の一言に、衝撃を受ける母。(私)

えっ? 
今?
このタイミングでっ?!!

 そう、これは、歯科医師や歯科衛生士なら絶対にとらない、
禁断?の行為。
歯科衛生士の母(私)にとっては、「衝撃」です。
(というほど、スゴいものでもありませんが。(笑))

 何はともかく、甘い炭酸飲料を飲んだ直後に寝るのは避けるのが無難です。

 虫歯や歯周病などを防ぐには、歯科医院に通ってプロのケアを受けるなど、
ご自分一人ではなかなか難しい部分がありますが、
それでも、とりあえずこのラインぐらいの予防はご自分でも出来るという、
基礎的なセルフケアの知識があります。

意外に知る機会が少ないかも知れないので、今日はその一番分かりやすそうなところで、具体的に実践しやすいところを書いてみたいと思います。

 まず、ポイントは「寝る前」、夜です。

就寝中の口腔内は、唾液の分泌が少なくなり、
甘いものを食べて、「酸性」に傾いた口の中(虫歯になりやすい状態)が、
起きているときほど短い時間では、中性に戻ってきません。
(酸性に傾いた口の中は、通常、唾液の自浄作用により数十分かけて中性に戻ってきます。)

この口の中が酸性なった時間が長いことが、虫歯の大きな原因、
そのため甘いものをダラダラ長い時間食べ続けたり、唾液の分泌が少なくなる寝る直前に甘いものを食べて寝てしまうことは、
口の中が酸性に傾いた状態が長時間続くことになり、虫歯になるリスクが高まるといわれています。

これを回避するためには、甘いものを食べる時間を短時間で切り上げたり、
「寝る前」には口の中を酸性にする食物、特に甘い飲料などは避けることが大切です。

 もし、食べてしまった場合には、口をゆすいでなるべく早く中性に戻すように努めましょう。

 歯を磨いていただくのがお勧めですが、
だいぶ昔、NHKのためしてガッテンという番組で、水を一杯飲んで寝るだけでも、酸性から中性への戻り方は、飲まなかったときよりも早くなるという実験結果を見たことがあります。

 また、睡眠中は歯垢など口の中の菌なども増殖するので、
寝る前に歯磨きをしておくことが、口の中だけではなく全身の病気を予防することにつながります。

 一日の中で絶好のタイミングなので、夜は欠かさず歯磨きをして寝る習慣を大切にされると良いと思います。

 

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