「ホームヘルパー2級」(現「介護職員初任者研修」)の資格を取りました。(資格に興味のある方だけが読んだ方がいい感じの長文です。)

 今の歯科衛生士学校では、在学中に大抵「ヘルパー2級」の資格も取れるようになっているそうです。

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 どこから聞いてきたのか(テレビで言っていたらしい)主人が、
「歯科衛生士はヘルパーの資格を取ると強いらしいぞ」
と、嘘かホントか全く分からない情報を入手。
(しかも「強い」って何に? 就職に?)

 確かに、気が付けば高齢者の割合は増え、
今はどこへ行っても高齢者向けのものが目立ちます。

 チラシを見ても高齢者向けの介護食やグッズの宣伝がならび、眼鏡屋さんには大きく「補聴器」と看板がでる時代になりました。

もう誰もが、他人事ではない時代になり、
医療に携わる者としては必要だろうと思いつつ、
重い腰の上がらなかった私に、

ヘルパー2級は、来年から名称が変わり「試験」がいる(今なら無試験)、それにともない受講料も上がる!との情報が。

「今、取ります。」

というわけで、ニチイのヘルパー2級講座、受講しました。
H12年10月生で通学して、講義、レポート提出、実技、実習と、順調に進み、カリキュラムどおりこなして、無事、修了証明書が届いたのはH13年2月。
(時間をかけて学ぶ、短期にする、など色々コースがあるようです。)

 でもこの講座、確かにとても勉強になった。
私の歯科衛生士学校時代は、なかったのですが、
今は、「高齢者歯科」の教科書が…。
学ぶことが増えてます。

「誤嚥性肺炎」、「嚥下体操」……。
歯科衛生士にヘルパーの勉強は必須だなと、強く感じましたよ。

 目の前に広がる介護の世界に、思わず買ってしまったこちら。

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 飲み込むのが大変、という発想が無かったのですが、高齢者になると「飲み込む」(嚥下)、というのも命がけだったりして、歯科の大切さを感じました。

 でも今、介護職の方って不足しているんですね。
ニチイさんは実際の介護をしている会社なので、ヘルパー講座を受講して登録すると、求人情報や、就職相談会の案内がメールでよく送られてきます。

 実習で高齢者の方々に接しさせていただいて、
(実際に高齢者施設などの現場に出て、お手伝いをさせていただける!これは「ヘルパー2級」の今だけ。試験ができると代わりにこの「実習」がなくなってしまうのだそうです。 
実際の現場の様子が分かって、そこを見た上で就職の希望がだせたりするのですごくいいですよ。)
「私、お年寄り好きなんだ」と感じたので、この仕事に就職してみようかなと、ちょっと心が動きました。

 求人募集では今のところ、ヘルパー2級も歯科衛生士もたくさん募集があります。
 ただ、向き不向きというか、本人の好き嫌いがあるので、
人のお世話が好きとか、お客様や患者様に親切にしたい、という気持ちのある方に向いていると思います。

 

 それでは折角なので、ホームヘルパー(現、訪問介護員養成研修)の仕事について少し書いてみたいと思います。

ホームヘルパー(ヘルパー)は、訪問介護員(介護保険法において訪問介護を行う者)の通称で、
都道府県知事の指定する『訪問介護員養成研修』の課程を修了した者、をいいます。

国家資格ではありませんが、都道府県知事から講習を受け修了した者に与えられる「認定」で、講習には1級と2級があります。

厚生労働省は2005年、介護に携わる者の資格を「介護福祉士」(国家資格)に一本化する方針を打ち出しましたが、現実には需要に供給が追いつかず、2013年現在も2級以上のホームヘルパーの需要が高くあります。

業務は、
ホームヘルパー2級…身体介護・家事援助ができる。
 具体的に身体介助は、車椅子やベットでの寝返り、立ち座りの介助の他、食事、入浴、排泄などの介助がある。
 家事援助は、食事の準備、掃除、洗濯、買い出しなどの身の回りの援助がある。

取得後実務経験3年以上(1級養成講習受講資格および介護福祉士受験資格付与)でサービス提供責任者もできるが、介護報酬は1割減算となる。また老人ホーム等の施設でも身体介護ができる。

ホームヘルパー1級…訪問介護事業所においてサービス提供責任者として、後輩の育成指導、利用者とヘルパーとのコーディネート等ができる。

2級以上の資格者は自動的に福祉用具専門相談員となる他、ガイドヘルパー(知的障害者専門)の資格も付与される(視覚障害者、全身性身体障害者のガイドヘルプは別途講習受講が必要。全ての障害者について認める地域もあり、自治体毎の方針により異なる)。

とされています。

2013年4月から新制度になり、ホームヘルパー2級は、『介護職員初任者研修』となりました。
(研修時間はおなじ130時間ですが、主に実習がなくなり、試験が出来ました。)
名称や制度は変わりましたが、ホームヘルパー2級も同じ認定として引き続き仕事をすることが出来ます。

働き方としては、
「施設ヘルパー」
 老人ホームやグループホームなど、そこで生活している方々の身体介助や家事援助。
又は、「デイサービス」(家で生活しながら、日中だけ施設に通って過ごす)方々へのサービス。

「在宅ヘルパー」
 訪問介護、訪問入浴、訪問看護(看護士に同行サポート)、訪問リハビリ(理学療法士に同行サポート)、等。

その他、福祉用具の販売、障害福祉サービス、等々がありますが、一日フルタイム働く以外にも、週に一度数時間だけ訪問介護に行く、などの働き方もあり、時間の融通をきかせて働くことが可能な職業だと思います。

 ニチイ学館は、ヘルパー講座などの教育事業の他に、実際にニチイグループの介護事業所を運営しています。
 資料を請求すると、講座案内の他に、ニチイグループの「就業ガイドブック」が一緒に送られてきて、働き方などの説明の他、募集要項まで載っていました。
 今、介護の仕事は需要が高い割りに、なり手が少ないという現実があるようです。
ホームヘルパーを養成して、ニチイに就職してもらおうという流れがあるので、介護の仕事に興味があり、仕事に就きたいと考えてる方には、とてもいいと思います。

 「介護職員初任者研修」となって、実習がなくなってしまったので、今は分かりませんが、
ホームヘルパー2級の実習で、ニチイさんの施設に行かせて頂くと、
「ここで働きませんか?」と誘って頂けました。
就業相談なども多く開催されています。

おなじ「ニチイ」さんで、もう一つ講座受講終了しました。
記事はコチラ。『「歯科助手」講座、合格しました。』

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