「やわらか歯間ブラシ」 小林製薬。 2

今回は、「やわらか歯間ブラシ 小林製薬」。

前回記事とは、ちょっと違う角度で書いてみようと思います。
(前回記事はこちら 「やわらか歯間ブラシ」 小林製薬。)

「やわらか歯間ブラシ 小林製薬」 について。

 小林製薬の「やわらか歯間ブラシ」は市販品で、歯垢除去という観点から見ると、歯科用の歯間ブラシのようにあまり細かく取ることは出来ません。

第一には上下左右の四方向にしか、「ブラシの毛」そのものが付いていないこと。(歯科用の歯間ブラシはだいたい360度ナイロン毛が付いています。)
また「ブラシの毛」が、シリコンで作られており、
歯垢除去の効果を意識して作られているような毛先というより、シリコンをそのままブラシの毛状の形にしたように見えます。

なので、「歯垢除去」、
歯間ブラシを挿入することで「より多くの歯垢が取れるように工夫された歯間ブラシ」という観点からすると、
評価は高くないと思います。

 ただ、逆に歯垢の取れる歯科専用などの歯間ブラシには、
芯のワイヤーが歯ぐきに刺さって痛い思いをすることがある、という、欠点がある場合も多い。

 実際には、このことが嫌で、歯間ブラシを使わなくなるという方も少なからずいるのではないかと思います。

 この欠点をだけを取り上げると、
ワイヤーが刺さることがあるものと、「やわらか歯間ブラシ」では、
「やわらか歯間ブラシ」の方が上だと思います。

 歯ぐきに刺さって痛い思いをすることが少ないのです。

 当然ですが、歯間ブラシを「全くかけない」のと、「少しでもかける」のは、違い、少しでもかけた方が歯垢が取れて口の中の菌が減り、病気になるリスクが減ります。

 痛い思いをするから歯間ブラシをかけるのは嫌だ、と思う方は意外に多いので、
全く使わない方々が、使用するようになる、ということを考えると、
口の中の清掃状態を上げることが出来るかもしれません。

 「歯間ブラシ」のワイヤーの問題には、歯科衛生士も悩みますが、
太めの歯間ブラシよりも、SSSタイプやSSタイプなど、細いタイプは、歯間の狭い空間に入れることが難しく、
このタイプの歯間ブラシをお使いになったことがある患者様なら、多くの方が、

「歯ぐきに刺して痛い思いをした」ことがあると思います。

 歯周病が進行し、歯槽骨が溶けて、歯と歯の間は空いてきます。
年配になり、さらに年齢が上がるにつれてこの歯と歯の隙間は広がってくつことが多いですが、なるべく歯周病の進行を防ぎ、歯を長くのこすために、歯間のプラークを除去したいところです。

水圧を利用して歯間を清掃したり、フロス等で、歯間を磨くなど、歯垢除去の方法もいろいろ考えられ、歯間ブラシ以外で歯と歯の間を清掃する方法もありますが、
特に細いタイプの歯間ブラシ自体を、全く刺すことなく安全に快適に使えるようになる、というのはまだ難しいのかな、と感じさせる製品もあります。

「歯ぐきに優しい!」という「やわらか歯間ブラシ」の着目点自体はとてもニーズがあるので、
研究が進んで、歯垢が多く取れ、かつ、歯ぐきに刺さることなく快適に使える歯間ブラシが出来るといいな、と思います。


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