歯を残すための知識

 歯を残すために必要なのは、そのための知識だと思います。

 「年を取ったら、入れ歯」

ということを当たり前のように感じているかもしれませんが、実はそうではありません。

高確率で防ぐことの出来る歯周病を知らず、ある程度放置してしまった方々が、歯を喪失し、入れ歯になっていることが多い、という状況に近いと思います。

 現在、日本の歯周病での抜歯は、40歳代から目立ち始め、50~60歳代で多さのピーク、
70歳代で「もう抜く歯さえ少ない」という理由で減少していき、
後期高齢者の3人に1人が「総入れ歯」を使っている状態となっています。

ただ、スウェーデンでは、80歳でも、平均残存歯数は約20本とのこと。

 この理由は、1970年代に「予防歯科」を国家的に導入したことで、
それまで日本と同数ほどあった歯周病や虫歯での抜歯数を激減させました。

これを明るい希望ととらえるか、
そのまま放置してしまうかの選択でもあるのですが、
歯周病は、歯科医院に定期的に通い、歯石除去や歯のクリーニングを受けたり、歯周病にならないよう磨き方を歯科医院で聞いて歯垢を減らすこと等(予防歯科)が出来れば多くを防げる病気。

ただ、国家的に予防歯科を取り入れていない日本で、高齢になっても歯を残すことができるかどうかは、
このこと(予防歯科)が大切であることを知っているか、という個人の知識と意思にかかっていて、
そのことを知っている方々だけが、歯科医院に定期的に通い、
歯を残せている、という現実があります。

 30歳代の約80パーセントは歯周病、といいますが、予防できる磨き方を知らなかった場合、
ある一定年齢以上になると、歯周病は、本当に高確率でかかる病気です。

歯を歯周病で失わないためには、「何も調子の悪くないとき」に、歯科医院に定期的に通うのが、大きな保険、
場合によっては決め手になる、という感じだと思います。

 歯を残すのに必要なのは、まず歯科医院に通うこと、という単純な第一歩です。

今は、知識を持っている方も増え、
「どこも調子が悪くないんですけど、歯石を取ってもらおうと思って」 というような予約は、全く珍しくありません。

 何も調子が悪くないとき、健康なときに歯科医院に行き、ケアをしてもらうことは、

「歯を失ってから、入れ歯やインプラントに時間とお金をかけ、さらに噛めない不自由な思いもしてしまうか」、

「健康なうちに先手を打ってケアに通って予防に努められるか」、の選択だという知識が有り、現実をお知りになると、

多くの方が健康なウチに歯科医院に通うことを選択されます。

 どこも調子が悪くない、虫歯にかかったこともない、という方もぜひ、
(30歳代以降の方にはものすごく強く、ぜひ!

「どこも調子が悪くないんですけど、歯石を取って貰いたいと思って…」 とか、

「どこも調子が悪くないんですけど、歯のクリーニングをしてもらいたいと思って…」

という電話を歯科医院にして、
予約を取って通い、定期的に診てもらうといいと思います。

オススメ記事。

● このブログの肝? 歯を長く残すために、とても重要なポイント2つです。
『友歯科衛生士の、長い年月、ご自分の歯を残すためのブログ』

歯垢をより多く落とし、歯周病を防ぐブラッシング方法の一つ
● 『「磨いているつもり、で磨けていない」を回避する、ブラッシング。 スウェーデンの歯磨き法。』

友歯科衛生士の、長い年月、ご自分の歯を残すためのブログ

 サイトの記事も少しずつ増え、
この歯科衛生士ブログのタイトル、『友歯科衛生士の「長く、歯を残すためのブログ」』の、
長く歯を残すには、結局どうすればいいの?
という一番大切なポイントの答えが、分かりづらくなってくるかも、と思い、
(多くの記事の中から探すのは大変)
まず大切だと思うポイントを2つに絞って、この記事に書いてみようと思います。

書けばまだ続きはありますが、
まずはここからスタートしていただいて、
歯科医院に行っていただければ、そこで救っていただけるので大丈夫かと思います。

ということで、
この歯科衛生士ブログの肝? 歯を長く残すために、とても重要なポイント2つ。

1つは、定期的に歯科医院に通い、歯周病のチェックや歯石除去、クリーニングなどの予防歯科を受けること。
2つめは、そこで歯磨きの方法を聞いて磨くことです。

2つともできることが理想ですが、例えどちらか片方しかできない時も諦めずに、1つだけでも実践されてください。
歯周病にかかる前、初期の段階であればとくに、歯が残る期間は、1つだけ実践するだけでも、大きく違ってくる可能性が高いと思います。

 

 年齢が上がり、歯を失う原因の第一位は、「歯周病」です。

 「歯周病」で、歯を失う確率。 日本は、スウェーデン、アメリカと比べるとずいぶん高いです。

 この原因はまず、歯を長い年月残すための、「歯科医院のかかり方」を知らないこと。

教わる機会は少ないかもしれません。

 歯を長く残すための歯科医院のかかり方を知っていれば、歯を失う人は大きく減少。

歯科医院のかかり方、正しい方法は、「虫歯になったら通う」ではなく、
虫歯も不調もない時に、歯石除去やクリーニング、定期健診に通うこと。
(予防歯科)

数か月に一度、歯科医院で予防歯科を受けると、歯を失う確率は激減します。

 

 歯周病は、何本もまとめて抜歯になることの多い病気で、
30歳代以降になると、日本人では約80%の方がかかるそうですが、

反面、「歯周病は、防げる病気」。

体質や病気など例外もありますが、
基本的に、歯周病で歯が抜ける原因は、歯と歯ぐきの間に住み着く「歯垢(プラーク)」の中の菌なので、
これを落とすことができれば、歯周病にならず、それによって歯が抜けることもありません。

 歯周病を予防する一番の方法は、

「歯科医院に行くこと」です。

 えっ? 汚れを落とせばいいなら、歯磨きでは?

と、言うところですが、ここが落とし穴。

 原因となる汚れ、菌の住みかは、ご自分でする歯磨きで取れる範囲を超え、
歯ブラシでは取れない歯石や、ネットリ絡みついて容易には落ちないバイオフィルムと呼ばれる菌叢(排水口のヌメリのようなもの)など、
また、歯周病は痛みも音もなく、目立った症状を出すことなく進行し続けるサイレントな病と言われていて、
個人の力だけで歯周病を予防しきることは難しく、気が付いたときには、抜歯を勧められるほど進行している、ということが多いです。

歯科医院の管理下に入らず、診てもらう機会なく40歳代以降を過ごすことは、
歯科衛生士の立場からは決してお勧めできないデンジャラスな行為。
歯周病の進行、抜歯と隣り合わせの危険を感じます。

 虫歯のない方はとくに、歯科医院に行かずに過ごすことが多いため、
歯科のチェックもなく、気が付いたときには抜歯というところまで歯周病が進行していることがとても多くあります。

 30~40歳代以降の方はとくに、ぜひ、歯科医院でチェックを受け、歯周病を防ぐ歯の磨き方を聞いて実践されてください。

「気が付いたときには手遅れ」ではなく、「今ならまだ間に合う」という時期に、歯磨きの方法を教えてもらえると思います。

 歯科医院には、虫歯になってからいくもの、というのは昔の話。
今は、予防歯科が大切であるという考え方が歯科の常識で、
虫歯も不調もないうちに、多くの皆さんが歯科医院に来られます。

ここが、歯を長く残せるかどうか大きく違ってくるところで、
このことを知っている方々だけが、歯科医院に通い、長く歯を残せているのが現状かもしれません。

 ということで、このサイトで一番お伝えしたい内容、
ご自分の歯を長い年月残す方法は、予防のために虫歯じゃなくても調子が悪くなくても、クリーニングなどで定期的に歯科医院に行くこと。
そこで正しい歯の磨き方を習って磨くことです。

 ぜひ、どこも不調のないうちから、「歯石をとってほしい」、「健診、クリーニングをしてほしい」という電話をして歯科医院に予約をとり、定期的に通院して、長く、歯を残していただきたいと思います。

☆ おススメ記事

● 『なぜ、「普通?の歯の磨き方」では歯垢が落ちないのか、検証してみました。(3面磨きの方法)』

歯垢をより多く落とし、歯周病を防ぐブラッシング方法の一つ
● 『「磨いているつもり、で磨けていない」を回避する、ブラッシング。 スウェーデンの歯磨き法。』

『デンタパールw 』(三宝製薬株式会社) 使用所感。

『 デンタパールw 』 三宝製薬株式会社の薬用歯磨き。

 テレビ「マツコの知らない世界 歯ブラシの世界」で紹介されていました。

こちらの記事。『マツコの知らない世界 歯ブラシの世界 ②「歯を白くする歯磨き粉、等」紹介』から抜粋すると、

【・ 『 デンタパールw 』

 カルシウムで歯を白くする歯磨き粉の紹介。

 通常、歯は、唾液に含まれるカルシウムを取り込んで白くなっているが、
この白いカルシウムを、歯磨き粉に入れ、磨くことによって、
カルシウムが、歯の上で吸収されて白くなる。

 という歯磨き粉だそうです。

通常、カルシウムとフッ素は一緒になると固まって歯磨き粉にならないのですが、
このデンタパールwはチューブの中が二重構造になっていて、中ではカルシウムとフッ素が混ざり合わないようになっているのだそうです。

 つまり研磨や漂白ではなく、カルシウムを取り込んでホワイトニングする、歯磨き粉。
ということだと思います。】

という記事でした。

 で、

『 デンタパールw 』 三宝製薬株式会社の薬用歯磨き。

さっそく買って使ってみました。

「デンタパールは、“フッ素入り歯磨き剤”とハイドロキシアパタイトの前駆物質“βーTCP入り歯磨き剤”を2重のチューブに充填し、両剤のダブル効果で歯を白くすること、歯周病や虫歯を予防すること、をめざした新しい発想の歯磨き剤です」

とのことです。

「新しい発想の歯磨き剤」と書いているのが斬新の予感ですが、

 もうホント、なぜ試す? とも歯科衛生士さん?

どうも、いいと言われると試してみたい気持ちが…。(笑)

 チューブの口を覗くと、歯磨き粉をだす口の真ん中にもう一つ小さな円の口があり、

その小さな円の中から透明な青いジェル状の歯磨き粉が出てきて、
その円の外まわりから、白い歯磨き粉がでてくる、
(「中心」が青いジェル状の歯磨き粉、「そのまわり」を白い歯磨き粉が囲んで出てくる、金太郎あめのような状態)

なので一見、チューブの中にもう一つ、一回り小さなチューブがはいっているような感じですが、
出口の中心から出てくる、青いジェル状(フッ素)の歯磨き粉と、    
白い歯磨き粉は、混ざると化学反応で固まってしまうため、
(カルシウムとフッ素は、混ざり合うと固まって歯磨き粉にならないため)
チューブのなかで混じり合わないように、わかれています。

そして、
歯磨き粉を出すときに、一つの口から出て、はじめて一緒に出てくる形です。

この不思議な構造で、通常一度にはできないと思われるようなワザ。

 フッ素で「歯質を強化」して「虫歯予防」しながら、

なんと「歯を白くする」。

さらに「歯周炎予防」、「口臭防止」、と通常気になる口の中の症状ほとんどに対応、ということのようです。

 さて、使い心地ですが、

 この味がまた、いたって普通の歯磨き粉。

ハッカ味の、よくある?歯磨き粉の味で、
すご~い使用所感レポートを書こうと思っていた とも歯科衛生士さんとしては、
いかにもよくある王道?のハッカ味の「ザ・歯磨き粉の味」すぎて、
そういう味でしたの他に書きようがない。(笑)

特徴のある味ではなく、オーソドックスなので、
すごく良い製品なのに、味がイマイチ、という感じではありません。
すごく良い製品なのに、いつもの快適さで磨ける。

もともと、歯磨き粉の味が好きではない方もいらっしゃると思いますが、
オーソドックスな味で磨け、磨いた後もスッキリ。磨きやすいです。

キレイにつるつるになり、歯ぐきもキレイになる、
今どきの、いい歯磨き粉、という感じです。

 

 メカニズムまでは難しいのですが、

フッ素の配合で、歯の表面のエナメル質を耐酸性のフッ素アパタイト結晶へ転換させることで「歯質を強化」、

歯の表面のエナメル質を主に構成しているハイドロキシアパタイトの前駆物質であるβ-TCP(基剤)が入っていることで、

フッ素による再石灰化作用と、β-TCP(基剤)のダブル効果によって歯の白色度を増す、

というようなことでした。

(このメカニズムを詳しく説明しなさいと言われると、高度な知識で研究されたものだとお察しするだけで、正直もはや意味不明にちかいです。(笑))
(さすが薬用!)

効果ですが、
磨いてすぐに白くなったというタイプではなく、使い続けていくうちに再石灰化が促され、白色度を増していくというタイプの歯磨き粉。
通常、歯は、唾液に含まれるカルシウムを取り込んで白くなっているそうなのですが、
その石灰化の際に少しずつ白くなっていく感じかもしれません。

脱色系が苦手な方にも、
より自然に普通に磨いて白色化が期待できるというタイプだと思います。

『クリニカアドバンテージハブラシ3列 コンパクト』(ライオン株式会社)使用所感。 

 歯科医院で歯科衛生士がお勧めする歯ブラシは、歯科専用歯ブラシであることが多く、
私も市販の歯ブラシをお勧めすることはあまりなかったのですが、
市販品で、歯科専用歯ブラシのような細やかな作りで、隅々まで届きやすいと感じた歯ブラシ。

「クリニカアドバンテージ 3列コンパクト歯ブラシ」

 繊細で、とても磨きやすかったです。

 特徴は、薄型ヘッドで歯ブラシの先端や、ブラシの付いているプラスチック部分が薄く、かつ、スリムなこと。
横幅もスリムですし、厚みも薄く、歯の細かい部分、奥まで行き届く。
そして行き届いた部分の歯垢が着実に落とされるような弾力のある毛の作りになっていることです。

歯ブラシで歯垢を落とすのには、この毛の持つ「弾力」がとても大切だと思うのですが、まずこれが歯の隙間など、細かいところまで毛先が自然に届き、
さらに、小さくスリムな形状で歯ブラシ自体が奥まで行き届いて磨けるようになっている。
歯の一本一本に毛が密着して、普通に磨いていている感覚でも自然に毛先が絡みついてくれるという感じです。
(「弾力フィット毛」と歯ブラシパッケージ裏に書いてありましたが、まさにそんな感じでした。)

えー……、
なんとなく、漫画「美味しんぼ」を思わせる詳しめな解説になってきましたが、
(美味しんぼの食レポ。「なんだこの豊潤でコクのあるそれでいて後味のスッキリした…」みたいな(笑))
まあそんな感じです。

 ふらっと立ち寄った、大衆向けのお店。(市販品)
ここが美味しくてビックリ!というような感じだったかも。
(歯科専用歯ブラシばかり使っていて、無意識の中にもこだわりの作りはやはり専門というような考え、思い込みがあったのに、細身で隅々まで行き届くような細やかさに驚きました。)

 また、歯ブラシを持つ柄の部分、グリップ部は鉛筆を思わせる六角形の形。

細くて、取り落としやすく、最初は持ちにくいのではないか、と気になったのですが、

これが逆転の発想。

小さなお子さんや高齢者の方々には、確かに持ちにくく落としやすい一面があるかもしれないのですが、
六角形の形が持ったとき手にフィットし、力加減を調節したり、的確な場所に当てるのに向いていて、この歯ブラシに相応しい「繊細さ」があります。

例えば歯科用器具の柄は細いものが多く、その中の一つであるミラーなどは、これと同じように細めの六角形の形をしていたりするのですが、
この形により繊細な動きができ、患者様の口腔内を見たり、組織を触ったりするのに向いており、
さらに、触った口腔内の状態が持ち手に伝わって、触診に向いていたり、操作しやすいのですが、
この歯ブラシの柄にも同じような原理が使われていて、
細めで繊細な持ち手であることによって、操作しやすく、細かく隅々までキレイに磨ける。
六角形の形も持ちやすく、ラバー状の素材が張り付けてあることで滑りにくくなっていました。

 歯科医院専用歯ブラシは、「歯科」の専門メーカーが歯科医師、歯科に精通している職業の方々が考えて作られていることが多い歯ブラシで、
細かい部分の歯垢まで取れる優秀なものも多く、
歯科医院に勤務している歯科衛生士の多くは、そちらを使います。

今はネット販売で買えますが、それ以外の販売先の多くは「歯科医院」。歯科医院に行かないと売っていないという流通の仕方が一般の人に買いづらいのですが、
販路を広げることよりも、構造にこだわって作られる感じで、お値段お高め。

今回の歯ブラシ、『クリニカ アドバンテージ 歯ブラシ』(ライオン株式会社)は、市販品で一般のスーパーマーケットでも手に入る販路の広さと、お値段も歯科医院専用歯ブラシよりお安め、リーズナブルなのですが、
磨いてみて、まず感じたのが「繊細さ」。
歯科医院専用歯ブラシ?と思ったぐらいのスマートさでした。

 ただ、高密度植毛などの歯科専用歯ブラシとは違い、
毛の密集度が少ないためか、どうしても短期間っで毛が疲れやすく、
小まめな取り替えが必要だと感じたことと、
歯垢除去には、もっと毛の量があった方がいいかもしれないと感じました。
歯ブラシの毛自体は、歯垢が取れるしっかりした弾力がありますが、毛の量が少なく、
歯科医院専用歯ブラシの高密度に比べて、租なので、歯面に毛先が一度に当たる面積は少ない印象です。

また毛がしっかりしていて毛先に力のある歯ブラシで、
さらに細やかに、狭い隙間にも、歯ぐきとの境目にも毛先が届きやすいので、
間違って使ってしまうと、歯ぐきがすり減ったり、歯磨きでいろいろな弊害もでてくる可能性があるので、
歯磨きの際にはぜひ歯科医院に直接通って、歯科医師、歯科衛生士さんの指導の下に磨かれてください。

毛先は、一番最初だけ、歯ぐきに少しヒリついた感じがあったので、細めなのかもしれません。
(普通の方よりずっと歯ぐきがヒリつきやすい、友歯科衛生士さんの記事。『「テーパード毛」(極細毛)の歯ブラシの使用所感』

 弊害のでないように力を抜いて細かく気をつけて磨くと、
隅々まで行き届いて、磨きやすい歯ブラシだと思いました。

「正しい歯の磨き方」は、歯科医院によって違います。

 実は「正しい歯の磨き方」は、歯科医院によって違います。

一つの磨き方、これが正しい、ということはなく、

毛先を歯ぐきに向けたり、直角に向けたり、はたまた歯ぐきとは逆の方向に向けたり、といろいろ。

えーっ! と驚ろくかもしれないのですが、

結局、正しい歯の磨き方とは、
歯垢がキチンと取れ、歯ぐきや歯など生体に弊害の出ない磨き方。

やり方は専門家でも人それぞれ、というところです。

 さて、

 じゃ、私の磨き方でもいいんじゃないの?

と思われた皆さま。
歯科医院でお勧めする「正しい歯の磨き方」の共通点は、病気になりやすいところの歯垢が落とせること。
例えば歯周病の予防や治療の場合なら、
要はココです。
(歯と歯ぐきの境目。)

 歯科衛生士としては、それぞれの歯科医院長のおススメする方法を主に指導することになるのですが、

患者様が前に通っていた歯科医院で指導を受けていると、そのやり方を自己流にアレンジしていたりします。

 正直、前に指導を受けたやり方を正しくしていれば問題なかったりするのですが、
そこに自己流アレンジが入ってしまうのが大半。
人にはそれぞれクセがあるので仕方のないところです。

 さてそんな時。

歯科衛生士さんだと、変えるのが大変そうなアレンジを受け入れたり、
工夫して磨けるように練習して、ココ、というところを直し、
境目につく歯垢を落せるように教えてもらえることも多いのですが、

患者さまご自身で本などを参考に磨こうとする場合は、
やはり一から学ぼうと、完全に歯の磨き方を変えられようとする場合が多いようです。

 人にはそれぞれ磨き方のクセがあって、
動かしやすい動き、磨きやすい磨き方も人それぞれ。

本に書いてある方法がそれとピッタリということは少ないと思いますが、
歯科衛生士さんに聞くと、その患者様の動かし方の特徴をとらえて、
一番効率よく磨きやすい方法を教えてもらえると思います。

 また、磨き残しは誰にでもできるもの。
そこがどこなのか?
自分の磨き残しするところをピンポイントで教えてもらえ、解決することができます。

 いや~、私も教えて欲しい!
磨き残しているポイントとか、病状とかちゃんと見て欲しい~。
できれば優しい歯科衛生士がいい。

と思う歯科衛生士さんは私だけかもしれませんが、(笑)
長年すると、思い込みが強く、癖で磨き残しができていても自分では気づきにくい、という特徴があります。

 先日、それを回避するために時々歯科衛生士さんにみてもらう、という真面目な歯科医師の先生の記事を読ませていただいたのですが、
プロでも紺屋の白袴にならないように気をつけるところ。

歯のクリーニングを勧める歯科医師や歯科衛生士さんが、自分もしばらく受けてない、なんてこともあります。

 ただ、プロは大きな異常になる前に、これは受けなくてはまずい、と分かるのも特徴。

ここが、患者様との大きな違いかもしれません。

 一度ブラッシング指導を受けられている患者様にも、定期的にブラッシング指導を受けていただくようにします。
かなりキレイに磨けている患者様にも、定期的に行うのがブラッシング指導です。

 正しい歯の磨き方は一つではありませんし、
歯科医師や歯科衛生士も一人ではありません。

 いろいろな磨き方、いろいろな優しい歯科衛生士さんがいらっしゃるので、
もし、なにか歯科医院に行きたくない出来事が過去にあったり、
一度、歯磨きに挫折した方も、
(難しくて磨けないと思った、など)
次の歯科医院では、優しく出来るまで教えてもらえるかもしれません。
(練習は大切です。)
(とも歯科衛生士さんみたいな歯科衛生士さんが待っているかも。(笑))
(微妙。(笑))

 今は歯科医院も競争の時代。
歯科医院の数はコンビニの数より多いそうです。

分かりやすく親切な歯科医院が増えているので、いろいろな歯の磨き方を聞いてみるといいと思います。

 

おススメ記事

☆ 『なぜ、「普通?の歯の磨き方」では歯垢が落ちないのか、検証してみました。(3面磨きの方法)』

安心感ナンバーワン 「やわらかめ」の歯ブラシ。

 「やわらかめ」の歯ブラシは現在、お勧めされることの増えた歯ブラシだと思います。

その大きな理由の一つは、弊害が少ないこと。

 歯や歯ぐきを傷つけることが少なく、安心して磨ける歯ブラシ、
今、注目の? 「やわらかめ」または「超やわらかめ」。

 例えば、歯科先進国スウェーデン国民の、約80%が使っているというテぺ歯ブラシでは、
選べる歯ブラシの毛の硬さが、「ミディアム」、「ソフト」、「エクストラソフト」。
(「ふつう」「やわらかめ」「超やわらかめ」)

「かため」「ふつう」「やわらかめ」の表示ではありません。

 例えば、日本の歯科材料の最大手メーカー、株式会社GCの歯科専用、ルシェロ歯ブラシ。
選べる歯ブラシの毛の硬さは、「ふつう」と「やわらかめ」。
「かため」はありません。

 最近は、「かため」の歯ブラシより「やわらかめ」の歯ブラシがお勧めされる傾向があるように思いますが、その理由、一因の考察として、先日記事を書きました。
コチラの記事。
(長文なので、サクッと一言でまとめしまうと、製造物責任法(その製品を使ったことで何かがあった際、その原因が「製造者」になかったかを問われる法律)が施行され、
使用者に弊害がでないように、製造者側が細心の注意を払うようになった。
ということも理由の一つにはあるかも、みたいな記事。)

 さて、そういうわけで? 現在は、「かため」の歯ブラシが少なくなり、「やわらかめ」が押してきたな、という印象を受けているのですが、

 その「やわらかめ」の歯ブラシ。
特徴は、歯と歯ぐきの間を磨きやすいこと。

 歯ぐきの形というのは、意外に変わりやすく、磨き方などでも変化をします。
「かため」の歯ブラシを歯ぐきに当てる際には、歯科衛生士でも細心の注意を払い、
とも歯科衛生士さんも患者様の歯を磨くときは、細かく動かすというより、0㎜のストローク(毛先の位置をほとんどずらさないような動き)のような磨き方で磨きます。
(こちらの記事。 『なぜ、歯ブラシで、歯ぐきは傷つくのか? (歯ブラシの動かし方)』

その弊害に対する気遣いが、やわらかめの歯ブラシだと少なくて済む。
歯ぐきに当てても比較的安心して磨けるので、
歯周病など、どうしても歯と歯ぐきの境目の歯垢を落とさなければ治らない病気の治療、予防にむいていることも多い歯ブラシだと思います。

また、やわらかめの歯ブラシの欠点、デメリットとしては、
そのやわらかさで、歯垢が落ちにくいこと。

歯垢は、ベットリと歯に張り付き、自然にしておくと容易に取れない一面ももっているので、
それを取るのにある程度の弾力や硬さがあったほうが、取りやすいということもあります。
また、ふつうの歯ブラシの硬さで、歯にしっかり毛先があたる感覚で歯磨きをされていた患者様が、
そこからやわらかい、磨き心地の少ない歯ブラシの感覚に慣れるまで、満足されるまでの感覚を変える期間が長い。
というのも良くないところかもしれません。

 ただ、近年はそれをカバーするように高密度植毛で毛の本数を増やし、
歯垢を落とすようにこする本数を機械的に増やすことによって、
より歯垢が落ちやすくなっているような工夫がされていたり、
弊害が少ないため歯科医院でも硬めより「やわらかめ」をお勧めされることが多いように思います。
硬めの歯ブラシは、毛の持つ威力も大きく弊害をだしやすいこともありますし、
やわらかめで歯ぐきの形を変えないように、その可能性を少しでも低くすることもあります。

 それでも、「やわらかめ」がいいんだ、と素直に思いこまず、
時代が今、やわらかめを押しているかも、みたいな感じでとらえているのは、
もしかしたら、とも歯科衛生士さんがそれだけ、年齢を重ねているから、とも言えると思うのですが、
(隠しきれない、昭和の香り。(笑))
人の考える医療は変わっていきます。

昔、冷やしなさい、と言われた症状を、
今は温める。

昔、動かすな、と言われた時期に、
今はリハビリして積極的に動かす。

などということは多く聞くことですが、
常に、最新のやり方が、それまでのやり方を塗り替えていく、
それが現在の医療の形なのだと思います。

 今、やわらかめの歯ブラシは歯周病の患者様にお勧めされることが増えたと思われる注目の歯ブラシ。
とも歯科衛生士さんも通常は「ふつう」の歯ブラシをお勧めすることが多いですが、
歯ぐきが炎症を起こして傷つきやすい場合だったり、
患者様の磨き方を見て、やわらかめがいいと思ったり、
時と場合、患者様の個性によっても、その時お勧めしたいと思う歯ブラシは変わってきます。

 もし、歯科医院で「やわらかめ」の歯ブラシを勧められたときは、
ぜひその安心感で、歯と歯ぐきの間についた歯垢をよく落とし、
優しい感覚に、安心して多く歯を磨き、歯周病を予防、治療していただきたいと思います。

 

☆ オススメ記事

『スウェーデンで約8割が使用する 「TePe (テペ) 歯ブラシ」』

 

歯ブラシ、同じ「ふつう」でも硬さはマチマチ。 やっぱり選ばれる、「ふつう」。

 何かを選ぶとき、「ふつう」は魅力的な言葉だと思います。

「かため」、「ふつう」、「やわらかめ」。
よく分からない時、とりあえず「ふつう」で。

日本人だからか何か分かりませんが、この一般感、守備範囲広そうな感じに惹かれます。(笑)
エスニックジョーク(その国の国民性を表す笑い話)で、遭難しかかった船から乗客を飛び降りさせるのに、
アメリカ人は「今飛び込めば、あなたは英雄です」と言えば飛び込む。
イタリア人には「美女たちも泳いでいますよ」と言えば飛び込む。
フランス人には「決して海に飛び込まないで下さい」と言えば飛び込む。
ドイツ人は、「規則ですから」と言えば飛び込む。
日本人は…、
「みなさん飛び込んでいますよ」と言えば飛び込む。
というのがありましたが、(笑)
「やわらかめ」を買おうかと思う時も、「かため」を買おうかと思う時も、
なんとなく迷わされ、心惹かれる存在、それが「ふつう」。(一般的。(笑))

 先日「かため」の歯ブラシの記事を書いたので、今日は「ふつう」の硬さの歯ブラシについて書いてみたいと思います。
(前回記事、「かため」の歯ブラシ記事はコチラ。 ただ4000文字を越す長めの記事になってしまったので、興味のある方だけお読みください。)
(自分で書いておいてなんですが。)
(実はまだ書きたかったのですが、これくらいにしておきました。(笑))

(あまり長い文がつづくと負担なので、今日の記事は短めにします。)

 さて実は、歯ブラシの毛のかたさ「ふつう」、と言っても、メーカーによりその硬さは様々。
「ふつう」と書いてあっても、結構かたいな、と思う歯ブラシもあれば、
意外なやわらかさに驚くものもあります。

私個人的にですが、昔からある歯ブラシの「ふつう」の方が、若干「かため」の印象、
最近でてきたものは、同じ「ふつう」でも微妙にやわらかめに感じています。

 患者様の歯ぐきの状態が良く、磨き方が上手で、少し硬めの歯ブラシをお望みの場合でも、
この「ふつう」の中から硬め(歯垢を落としやすいような弾力のある硬さ)の歯ブラシをお渡しすると、
そのシッカリした弾力に患者様も満足されやすいようです。

 歯ブラシの毛のかたさを変える時に思うことですが、
「やわらかめ」を使っていた患者様が「ふつう」にすることよりも、
「ふつう」を使っていた患者様が「やわらかめ」を満足して使えるようになることの方が、抵抗があるのかなと感じています。

 「歯磨き」は、ブラシで擦って汚れを落とす、という感覚がありますし、
かきとる力はやわらかめより普通の方が強いので、
汚れ落ちは「ふつう」の方がいい、という感覚も間違いではないと思います。

 さて、そんな「ふつう」の歯ブラシ。 歯科衛生士として考えても、
実際、使い勝手はいいと思います。

とも歯科衛生士さんも「ふつう」の歯ブラシ、多くの患者様にお勧めしてきました。

歯ぐきに傷がつきやすいとか、歯ぐきの炎症が重い、とか、
やわらかめの歯ブラシの方がおススメの患者様もいらっしゃいますし、
今はやわらかめの歯ブラシがよく勧められる傾向にあると思いますが、
「ふつう」も用途広く、虫歯予防にも歯周病予防にも最適。
もちろん患者様の磨き方や、歯ぐきの状態、体質等にもよりますが、お勧めされることの多い歯ブラシだと思います。

 そんな「ふつう」の歯ブラシ。
特徴は何といっても、「弾力」。

毛のかたさ、「やわらかめ」と「ふつう」の違いは、
単に毛のかたさにあるのではなく、その毛がいかにしなるか、
しなって戻ってくる力が強いか、
というところにあると思うのですが、
その、しなってから戻ろうとする力が適度に強く、歯垢をしっかり落としつつ、歯ぐきを傷つけない強さ。
それがお勧めの「ふつう」です。

 歯科専用歯ブラシの「ふつう」には、
この適度な弾力、しなり歯垢を落としやすく、傷つけにくいものも多く揃っているので、
口の中に異常がなく、かかりつけの歯科衛生士さんに「ふつう」の歯ブラシをお勧めされた際には、
ぜひ、「ふつう」の歯ブラシの弾力を感じて、新しい発見。
楽しんで歯磨きをしていただきたいと思います。

 

☆ おすすめ記事

● 『 なぜ、歯ブラシで、歯ぐきは傷つくのか? (歯ブラシの動かし方)』