市販と、歯科用、歯ブラシの違い。 



 歯科医院で置いてある歯ブラシと、スーパーなどに置いてある市販の歯ブラシの違いは、単に流通経路の違い、だそうですが、
実際にはもちろん、一般向きか、磨き方を習った方に向いているか、という作りの違いもあると思います。
その他、歯科医師や歯科衛生士が、患者様個人個人の口の中に合った歯ブラシを選んでお渡し出来る、ということも大きいかもしれません。
 値段はやはり歯科医院専用ブラシの方が高いようです。

例 歯科用
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ジーシー ルシェロ 歯ブラシ B-20M や、
(私の使用所感はこちら。『ジーシー ルシェロ 歯ブラシ B-20M』)

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バトラー#211
(こちらに私の使用所感を書いています。『世界の名品。バトラー#211』

 などは、歯科用歯ブラシ。

 全ての歯ブラシに共通するわけではありませんが概略で見ると、

 歯科医院用の歯ブラシは、ヘッドが小さめで毛が細く作られているものが多い印象で、
奥歯の隅々まで毛先が届き、歯と歯の間や、歯の根元など狭く細かい所についた歯垢を除去するのに適した形であることが多いと思います。
 またそれぞれの歯科医院でお勧めしている歯磨き法(スクラビング法、バス法、つまようじ法、等々)に合わせた歯ブラシが買える、というのも特徴です。
 プロの要望に応えなければ、なかなか歯科医院には置いてもらえないので、
見た目等にこだわって、肝心の機能を落とした物や、歯垢除去効果についてあまり調べられていないというような歯ブラシを置いている可能性は低いです。
 高機能な歯ブラシが、さらにその歯ブラシを置く歯科医院の歯科医師の納得を得た上で販売されている、
という状態なので、多くの歯ブラシの中から選ぶなら、使いやすい歯ブラシを得られる可能性が高いと思います。
 口の中の状態は人によって異なるため、「その方に合っている歯ブラシか?」という問題もありますが、
そこも歯科医師や歯科衛生士が患者様の口の中を見てお渡しするので、フォローされていると思います。

 市販の歯ブラシについては、「多種多様で一概には言えない」というのが本当のところです。
多くの物が色々なメーカーから販売されており、また新商品がでて入れ替わるなど、時期による変化もあり、海外製品も含めると、把握できないぐらいの種類があります。

 目新しい物、や、宣伝の上手な商品など、アイデア商品のような分野のものも存在し、
歯科医師や歯科衛生士などの目を通らないで店頭に並べられることもあるので、
「歯垢除去」という目的で見ると、どうなのか、などの判断は消費者にまかされる形になります。

 その方に合った良い物も、突飛な商品も混在した中から、自分で選び出さなければならない、ということはあります。
 値段は、歯科用より安い印象です。

 これを実際の感覚で見ると、

今まで一般の毛先の太めな歯ブラシで、大きく横磨きなど自己流のブラッシング法で磨いていた方にとっては、
ヘッド自体の大きさも細くなり、毛先も細くなった分、今までより
一度に歯面に歯ブラシが当たる面積は小さく、磨ける範囲も小さくなった、歯科用歯ブラシについて、

「しゃらくさい! いっぺんに汚れおとしてくれよ!」という作りになるかも知れません。

 

 例えば、体育館をモップ掛けするときに「家庭用モップ」ではなかなかラチがあきません。
 家では決して使えないような二つ折りぐらいの長~いモップを使うから短時間で、掃除が済むのです。

 このたとえがどうなのか、まったく自信がありませんが(笑)、
要はそんな感じです。
 歯と歯の間や、歯と歯ぐきの間、など細かいところに太い毛先は届きませんが、
歯面についた歯垢を一掻きで少しでも多く、という希望を叶える、と考えると、大は小を兼ねます。

 なぜ普通の磨き方では、磨けないかをサイトで御説明しましたが、
『なぜ、「普通?の歯の磨き方」では歯垢が落ちないのか、検証してみました。(3面磨きの方法)』
細かいところに歯ブラシの毛先を入れる、ということを、重視しなければ、
確かに、大きめで太い毛の歯ブラシの方が、圧倒的に「早く磨けたような気分になれる」歯ブラシだと思います。

 歯周病や虫歯を防ぐ細かい歯垢を落とすような「歯の磨き方」は、学校で習うことも少なく、テレビなどで詳しい磨き方を紹介するということも少ないため、
知らない方も多くいらっしゃいます。

 自己流の歯磨きでは、毛が太くて毛先がなかなか広がらない歯ブラシの方が、長持ちして、良い歯ブラシに感じるかもしれません。

多分、メーカーさんも、この2つの要求など(短時間で一気に歯垢を落としたい、と、細かい細部にまで毛先を届かせて隅々まで歯垢を落としたい)を一度に叶える歯ブラシを作ることなどは難しいので、
使う方々のそれぞれの要求に応じて何種類もの歯ブラシが販売される形になっているのではないか、と、
勝手に推測しています。(笑)

 いずれにしても、現在、歯科医院等で勧めている歯磨き法に合った歯ブラシが歯科医院で売られ、
その歯磨き法を知らなくても、普段、ついしてしまいがちな歯磨きの仕方や、習慣、に合わせてあったり、
逆に歯のケアに意識が高く、他にない商品を求めている方のニーズに応えようとしていたりと、
多くの方々のそれぞれのニーズに合わせようと、自由に各メーカーが考えて作っている商品が、市販品には多いと思います。

 歯科用、市販品、とも合わせると、歯ブラシなど歯のケアをするための商品の種類は大変多く、
この商品がいい! と思っていても、他の商品を使うと、思わぬ驚きや発見があって、面白く感じることもしばしばです。
 歯科用と書いていても、今はネット販売などで一般に入手可能なことが多いです。

 歯科衛生士の私としては、
「歯科医院で歯磨きの仕方を習って、担当の歯科衛生士に勧められた歯ブラシをお使い下さい。」
と公式には申しますが、(笑)
ぜひ、その他にもいろいろ試して楽しんで頂きたいと思います。


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