歯科衛生士目線で思う、良い歯科医院。 ②



  先日に引き続き、「歯科衛生士目線で思う、良い歯科医院。」の2回目は、

やはり、「きちんとしたブラッシング指導に入ってくださる歯科医院」。

 歯周病にかかると、ブラッシング指導を受ける機会は多くなるかと思うのですが、
実は、歯周病に大切なのは「予防」。

歯周病になる前の段階で、本格的なブラッシング指導を受けられるのがいいと思います。

 歯科衛生士さんが、数分でちょっと歯ブラシの動かし方を教えてくれる、というのではなく、
時間をかけて、患者様に合わせた磨き方を指導してくれるところが理想です。

もう、こうなると完全、まさに歯科衛生士目線なわけですが。
(歯科衛生士が歯科衛生士目線。 普通です。(笑))

 現在、歯周病になる前や若く軽度の段階で本格的なブラッシング指導に入ってくれる歯科医院ばかりではないかも知れません。

 ただ先日も書きましたが、これをしないからと言って、必ずしも悪い歯科医院というわけではないです。

 歯科医院には歯科医院の都合もあり、
患者様には患者様それぞれの都合もあって、
そのぶつかり合うところにブラッシング指導がある、というか。

 要は、患者様ご自身が、そんなにブラッシング指導を望んでいるか、というところなのですが、

ブラッシング指導に入れば当然、その分の費用がかかります。

ブラッシング指導の必要性を認識されているばかりでなく、それにどんな意味があるのか、それにより将来の残存歯数や生活が変わってくることを、現実問題としてとらえていない方もいらっしゃいます。

まだ、歯周病を発生していない段階で、「お金をかけて」までブラッシング指導を受けたほうがいいのか、と疑問に思う方々に対して、歯科医院でブラッシング指導を勧めることが、
必ずしも好印象になるときばかりでない、ということもあるのかも知れません。

 予防歯科では、歯周病の予防に保険外のブラッシング指導をすることもあります。

 歯科の治療の保険と保険外の治療では、それを提示された多くの方が悩まれたり、
よく話題にのぼったりしますが、
保険外の歯の被せものの値段は1本につき数万円。

患者様にとって、歯科の「保険外」というと、その印象が強いようです。

とても高額な印象があるので、患者様の中に、「保険外」アレルギーのようなものがあって、
「保険外」お勧めすると、「儲けようとしている」と思われてしまうこともあるようです。

 時間をかけて、本格的なブラッシング指導をするときの費用を、誰が負担するか。

短い時間で済ませてしまう保険のブラッシング指導で、お伝えできることは限られてくると思うのですが、
「保険外のブラッシング指導に入りましょう」と言われると、
「え? 保険外?!」ということに引っかかる患者様もいらっしゃる。
(保険内で治療して欲しい、と思われる方も多い。)

でも実は、一回3000円位とか。
よく美容室の金額と比べられたりするのですが、かなり良心的なお値段だと思います。
(ブラッシング指導は、破格的な安さ、とおっしゃる歯科医師もいます。) 
(自費は歯科医院によって値段は変わります。それぞれの歯科医院でご確認ください。)
時給の高い歯科衛生士に小一時間マンツーマンでつかせ、機械、ユニット代等合わせると考えると、
決して「儲けよう」として勧める話ではなく、
歯科医院としては「保険で虫歯の治療」をしていた方が、ずっと儲かるようです。

本当に患者様の一生の健康を考えてくださる歯科医院が、
将来にわたって患者様ご自身の歯を残し、健康に過ごしていただくために必要な知識として、利益を優先させずに行っているようですが、

患者様にはおススメしただけで、
歯科医院で「保険外を勧められた」、という印象が残り、
でも実際には、儲けになるものでもなく、
その誤解を解く?説明にも時間がかかり…、
というようなこともあるかも知れません。
(積極的に勧めることに、歯科医院側のメリットがさほどなく、さらに患者様にも喜んでもらえない場合がある。)

 保険はとても良いシステムですが、必ずしも最良の治療をするものではなく、
皆で支えあい、「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」という憲法の生存権を守るためのものだと思います。

 ブラッシング指導で受ける知識は、たとえその時にあまりハッキリした変化に感じられなくても、
一生の長い年月の中に潜在的に残り、その方の人生を変えていくものだと思います。
 患者様が中年を過ぎ、その時、歯周病になって気づいていただけるか、
もしくは、ブラッシング指導が上手くいけばいくほど、気づかないものなのかも知れませんが、
ブラッシングの少しの変化が、将来を大きく左右します。
(記事。『ブラッシング指導、「結果は、25年後」』

 ぜひ、患者様個人に合わせた丁寧なブラッシング指導をお勧めしてくださるところを「良い歯科医院」と認識して、一生を考え、長く歯を残すための本格的な指導の機会を逃すことなく受けていただきたいと思います。

 

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