歯と歯の間の磨き方。 「0か100かの発想を転換する」。

 歯間ブラシやフロスを使い始められた方は、
「意外と磨きづらいかも」という現実に直面するかもしれません。

で、そのままいくと、面倒になって止めてしまう。
というレールに乗ってしまう。

ただ、この時、全ての歯間に歯間ブラシやフロスが入りづらいわけではなく、
中に数カ所入れづらいところがあったりする。
逆に、入れづらいところの中に、入れやすい所があるというパターンもありますが、

まずは、入りやすい所のみに、歯間ブラシやフロスを入れます。

面倒になって止めてしまうぐらいなら、
1カ所でも清掃しておいたほうが良い、ということです。

実は歯周病の重さの指標にもなる歯周病ポケットの深さは、
全ての歯が同じ深さではなくバラバラです。
歯周病になって失ってしまう歯もありますが、残る歯もあります。

入れやすくて、清掃しやすい所が1カ所でもあれば、
「その歯」の残る率は上がります。

例え他の歯が歯周病になり始めてしまっても、
歯周病になって歯槽骨が溶け始めると、そこに隙間ができ、歯間ブラシ等は入れやすくなっていきます。
進めば進むほど、ラクラク入る。

この時、1カ所でも歯間ブラシ等を入れる習慣が付いていると、
新たに入るようになった所にも自然に入れるようになります。

歯周病はなり始めたから、即抜歯というわけではなく、抜歯するほど進行するまでには、長い年月をかけることがほとんどなので、途中で清掃をして進行を止め、抜歯をせずに残すことも可能です。

 食後つまようじを使いたくなる方は多いと思いますが、その感覚は大切です。
歯間ブラシと爪楊枝は、歯と歯ぐきの間を清掃できるか、とか、その使い方は少し違いますが、
 歯間ブラシがラクラク入り、使い慣れると歯間ブラシは意外と、
「使いたくなるもの」です。

面倒になって止めてしまうほど完璧を目指さず、
1カ所でも習慣にして長く使い続けることが出来れば、
結果的に歯周病で歯を失う率は下がると思います。

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