歯周病などの予防歯科では、歯科医院で、歯ブラシと歯間ブラシ等で歯垢を落とす磨き方をお伝え(ブラッシング指導)したり、患者様の歯を磨いたり、機械を使って歯をクリーニング(PMTC)したりします。
PMTCとは、
Professional(プロフェッショナル)…専門家の
Mechanical(メカニカル)…機械的な
Tooth(トゥース)…歯の
Cleaning(クリーニング)…清掃
のことで、歯科衛生士など専門職が機械を使って、歯を磨き上げることです。
使われるのは汚れを落としたり、磨いたりする機械等。
実際には歯石や汚れを除去したり、ラバーカップを低速で回転させて、歯面の汚れや着色を落としたり等、歯ぐきのケアをしながら清掃します。
磨きますが、削らないので、ご心配はいりません。
日常の御自分のブラッシングは、もちろん大切ですが、歯を長く残し、高齢になっても健康な口の中でいるためには、
ブラッシング歯周病の進行具合、歯ぐきの状態を確認、清掃し、
歯周病、虫歯の早期発見、予防をする、定期的なPMTCは欠かせないものだと思います。
普段の歯ブラシだけではなかなか落としきれない汚れを除去し、着色などもキレイになります。
実感としてもクリーニング後は歯ぐきがスッキリとして見え歯面もつるつるになっていると思います。
きれいになった爽快感をお楽しみ下さい。
また、この他に、患者様のお口の中を見せて頂いて、歯垢の残っているところ、歯ぐきの炎症部をチェックしてブラッシング指導に入ったりしますが、
お口の中に歯垢があり、歯槽膿漏などに罹っている方も、とても清潔なきちんとした生活を送られています。
会社や社会でとても重要なポストをしていらしたり、ご家庭でご活躍されるなど、尊敬させられる方々が多いのです。
そんな患者様に、歯垢が残っていますとお話すると、
歯の磨き残しがある。
といわれたようで、気まずいと思うかも知れませんが、
歯を磨き残しなく磨くというのは、けっこう難しいものです。
(よろしければコチラの記事をご覧下さい。
『なぜ、「普通?の歯の磨き方」では歯垢が落ちないのか、検証してみました。』)
口の中の清掃は、とても重要ですが、コツやポイントがあり、それらをきちんと聞く機会は、歯科医院で受けない限りあまり多くはありません。
もう何十年も前の虫歯予防デー(6月4日)に小学校でうけた、集団指導の話だけという方も、沢山いらっしゃいます。
歯科医院でブラッシング指導に入る歯科衛生士は、そのような事情をよく知り得たプロです。
どうぞ安心して歯科医院にお出かけください。
※これで、「ココから順番に書いています」から始まる「歯周病を防ぐ基礎知識」カテゴリーについては終わりです。
「虫歯」の記事はここからです。(^^)
『1,「虫歯の多くはココから発生。」 「シーラントとは。」』
「歯磨き」の記事は、こちらもご覧下さい。
『なぜ、開いた歯ブラシは取り替えるべきなのか?』