歯磨きの順番

 歯を磨く順番は、よく聞かれるところなのですが、
とくに「これが正解」というほど、決まったものはありません。

 ただ、順番自体は自分なりに、決めておかなければ磨き残しがでます。
とにかく、「磨いたつもりになるけど、磨いていないところが出る」、というのが「歯磨き」の特徴なので、
ここはキチンと決めておきましょう。

 要は磨き残しがないように、ということなので、端から順番に、というのもありますが、

今日はお勧めの順番を書いてみます。

 口の中には、磨きづらいところと、磨きやすい所が存在します。
利き手側(右利きなら右側)の歯は磨きづらく、歯垢が残りやすい。
利き手の反対側(左側にある歯)は比較すると磨けていることが多いです。
同じように、歯の表側は磨きやすく、裏側はより多く歯垢が残る。

これは多くの患者様に共通するところだと思います。

で、

だいたい何でもそうなのですが、
始まりは丁寧に進めるのですが、だんだんやり方が雑になってくる。

これは、歯磨きにも言える傾向です。

歯磨きは毎日しているので、最初から最後まで同じペースですすめそうなものですが、意外と、この法則に当てはまる。

というか、実際は、かなり当てはまります。(笑)

そこでお勧めは、利き手側の下の奥歯、裏側から磨きます。

ここが一番磨きづらい所です。

右利きの人は、右下奥歯の裏側から磨き始め、左下奥歯の裏側まで、
次に、
右上奥歯の裏側から左上奥歯の裏側まで、
次に、右上奥の表側から、左上奥の表側まで、
右下奥歯の表側から左下奥歯の表側まで、
で、
最後に
一番奥の歯の奥の面を上下左右(4カ所)、も忘れずに磨いて終わります。

ココです。

P1030784

(先端が突出している歯ブラシ(「GCルシェロB-20M」)の写真ですが、フラットな歯ブラシでも、同じように意識して当てれば磨けます。)
(左利きの方は、左下裏側から始めて下さい。)

その後、フロスや歯間ブラシ。という流れです。

正解、というのではなく、それぞれのやり方ですが、

この順番は、一番磨き残しの多い、

「利き手側 下の奥歯の裏側」から始めること。
「一番奥の歯の奥の面を上下左右(4カ所)」を磨くこと。

を意識しています。

 それぞれ個性やクセがあるので、必ずしもこの順番が全て、自分のやりやすい方法としてピッタリ当てはまる、という方ばかりではないと思いますが、

一番磨き残しの多い、
「利き手側 下の奥歯の裏側」から始めること。
「一番奥の歯の奥の面を上下左右(4カ所)」を磨くこと。

は、有効でいいと思います。

 ブラッシング指導に入ると、必ずそれぞれの患者様にクセがあり、
毎日同じようなところを同じように磨き残してしまうということが多くあります。

ぜひ、磨き残しのないように、自分のやりやすい順番で全ての歯を磨き、
磨き残しがないかを、確かめるためにも、歯科医院で、
「ブラッシング指導」を受けられてみてください。

コメントは受け付けていません。