歯科衛生士は、数年間、専門の学校に通い「歯科衛生」を勉強します。
そのため、歯科衛生士の口の中はかなり歯垢の少ない状態。
いつもキレイに磨かれています。
歯科医院に勤めていれば、お昼の後は、スタッフ全員が時間をかけ、歯を磨きます。
ブラッシング指導に入った後に、患者様が歯を磨かないことが続くと、
歯科衛生士は、「歯垢を落とす重要性が伝わらなかったのだろうか?」、「そもそも今まで歯磨きの習慣がないのか?」などいろいろ考えますが、
患者様が歯を磨かないことに対して、ともすれば批判のような気持ちがでるほど、強く疑問に思ったりします。
でも、
自分の胸に手を当てて考えてみれば分かること。
勉強が大切、と分かっていても、
あまりしなかった、あの頃。(笑)
「病気にならないために、歯の清掃は大切です」、という、歯科衛生士の部屋が、
今日清掃されていない。
患者様の「禁煙」を願っても、
自分は痩せたいと思いつつ、甘い物が止められない。
お医者さんに止められても、
禁酒できるかは考える。
そういうことは、あります。
自分がたまたま今、
歯磨きはしている、というだけ。
人のアラは、よく見える、というところなのかも知れません。
さて、だからといって、歯周病になると分かっている歯垢の残る口腔内を、
磨いていなくてもそのまま放置していいか、というと、それは違うのですが、
なぜ、患者様は、歯科衛生士の指導通り歯を磨かないのか?
相手の立場を思って考えることは、とても大切だと思います。