「重曹はみがき」、試してみました。

 虫歯予防には、飴やキャラメルなどを控えること。

と良く言われます。

 これは口の中にいる虫歯菌が、糖分を取り込んで酸を出し、
急激に酸性になることで、歯が溶け始め、虫歯の原因になるとされているからです。

 この口の中が「酸性になっている時間」を短くすることが、「歯が溶けている時間」を短くすることであり、虫歯予防になります。

 つまり、食後に酸性になった口の中を素早く中性に戻し、なるべく、「中性になっている時間を長く保つ」ことが大切です。

 重曹による虫歯予防は、民間療法的に語られることが多いのですが、酸性になった口の中に、
弱アルカリ性である重曹水を入れ、うがいをすることで、速やかな中和が可能、 
重曹は虫歯予防に大きな効果があるとおっしゃる歯科の先生もいらっしゃいます。

 そこでさっそく試してみた食後の「重曹うがい」。

(まだ読んでいらっしゃらない方はこちらの記事。『虫歯予防に『重曹うがい』。
その時は、さっぱりしたような…でも気のせいかも…。
ぐらいだったのですが、
翌朝、口の中の感じが違う(さっぱりしてる!)と感じたので、改めて、重曹について調べてみることにしました。

 でも実は、「重曹うがい」と一緒に、「重曹ハミガキ」もしてしまっての結果で、ちょっと、「どちらの効果か分からない…」という状態。
 正直、翌朝の感じが変わるところまでは全く期待せずに試してみた、というのが本当のところです。

とりあえず、乾いた小さな歯ブラシに重曹を軽く付け、少しついたか付かないかぐらいの超少量の重曹で、力を入れずにブラッシングしてみました。

 重曹は研磨作用があるとか、磨いて歯ぐきを痛めたと、検索記事で読んだので、歯ブラシも柔らかめのものに変えて、かなり慎重に弱々しくそっと磨いてみました。
 この超微量の重曹歯磨きが効き、
 翌朝の口のさっぱり感が、いつもと違う。
なんというか、糸のひかない粘つきのないさっぱりした感じ。
 重曹は使ってから後、比較的長い時間、効果があるような気がします。
(やはり、「重曹うがい」より「重曹はみがき」をした方がさっぱりしていました。 ただ、私ももう二日目は慣れてしまい、初日ほどの実感が感じられなかった(^^;)です。)

 歯科衛生士の教科書に、重曹を使った虫歯の予防法は大きく勧められていなかったと思うので、あくまでも個人的な感想です。

で、そもそも重曹とは何か。

化学名… 炭酸水素ナトリウム(別名 重炭酸ソーダ、重曹)
化学式… NaHCO3
水溶液は、弱アルカリ性。

用途も広く、掃除に洗濯、パンのふくらし粉、消臭剤、等々として長年多くのかたに愛用されている、歴史の古い…

要するに、「弱アルカリ性の白い粉」です。

 ただ重曹にも、工業用などがありますので、もし口に入れる際には必ず「食用」を使いましょう。

安価で長期保存も可能。
もちろん、「重曹ファン」も沢山いらっしゃり、検索すると、重曹の用途は数限りないのではないのだろうか、と思われるほどヒットします。

 ちまたの重曹ファンの皆様の間では、

「重曹はみがき」も、珍しくなく行われているようです。

 使い方は、重曹を微量、歯ブラシに直接つけて使う物から、グリセリンを混ぜる、それにハッカなどを混ぜる、など様々です。

重曹はみがき粉の作り方は様々ですが、このような作り方をサイトで見ました。
→重曹20gにグリセリン11gを混ぜ、ハッカ油を少々まぜる。

 今回私は、一番お手軽な、重曹の粉を直接歯ブラシに付けるやり方で磨いてみたのですが、

私個人的には良かったのですが、はっきり言って、

 万人向きではないと、思われます。

 私個人は一回使ってみていいな、と思いましたが、刺激が強すぎて、トラブルになる方もきっといるだろうな、という「強すぎる」感じはして、子供には使わないでおこう、という感じです。

 グリセリン、その他のものを混ぜて、「重曹歯磨き粉」を作ってから使用すると、刺激が弱まり、使いやすくなるのかもしれません。

 私自身も、一日三度は使わず、とりあえず始めは、食後の「重曹うがい」+一日一度「重曹はみがき」ぐらいで試してみようかな、と思っています。
 やはり研磨効果があるようなので、軽く磨いても歯ぐきがヒリヒリしそうな気配を感じ、
力を入れて磨かれる方には、歯が削られる危険性もあるので要注意だと思います。
 ただ、一回で着色がすごく落ちた、というほどきつくはなく、歯もつるつるしてキレイになる感じなので、私個人的には使えますが、人の体質や歯の磨き方はそれぞれなので、安易にはお勧めできないなという感じです。

 それでは、重曹をハミガキに使用した場合に、欠点だと思われることを書いてみます。

・ 研磨作用があるので、磨き方によって歯が削れたり、歯ぐきを傷つける可能性がある。
・ 歯ぐきや粘膜などに刺激のある可能性もある。
・ 歯石の沈着促進。
・ 重曹の成分はナトリウムなので、塩分を摂らないようにされている方などには注意が必要。

一応思いつく範囲でこんな感じです。

 検索記事で、「重曹で磨き始めて2分ぐらいで茶色の色がでてきて、喜んでみがいていたら、(歯が削れて?)知覚過敏になった。」という記事を読んだのですが、
私は重曹を付けた状態でそんなに長く磨いていなかったのですが、この記事を読んで試したら、もともと着色があまりないので、2分しても茶色の色はでてこず、3,4分磨いたら、歯ぐきが痛くなりました。(笑)
(もう少し重曹の量を増やす、ヤニが付いている、などの条件があれば茶色が出てくるかもしれませんが、歯や歯ぐきは痛みやすいです。歯磨きに使う時は、もっと痛めにくいような歯磨き粉にするなどまだ工夫が必要な気がします。)
 重曹の量も微量で、ほとんど力を入れて磨いていなかったのに痛くなったので、長く磨くのは危険だと思います。

確かに、いくら出来すぎの「重曹」さんだからと言って、掃除の時は「よく汚れを落としてほしい」と思い、歯磨きは「優しく」、は、難しいですよね。(^^;) これ以上を求めるのもどうかと思いますが、
「重曹はみがき」で、口の中のトラブルになった方もいるようなので、もし使用するなら自己責任で少し試してみる、短時間で力を弱めて始めるなど、慎重さが必要です。

とにかく、自分では使っても、体質によって合う人合わない人がいるので、安易に人にお勧めは出来ないなという感じはしました。

 ただ弊害に気を付けて磨けば、食べ物を食べて酸性になった口の中(虫歯になりやすい)を、重曹の弱アルカリ性で中性に戻す、と同時に、歯垢を取るように磨くことで、虫歯になりにくい環境にはなると思います。

 とりあえず私自身は、楽しんで試してみたいな、と思っています。(^^)

他の「重曹」の記事はこちらです。

・ 『虫歯予防に『重曹うがい』。』

・ 『「重曹」と「歯」の関係。』

オススメ記事。
『なぜ、「普通?の歯の磨き方」では歯垢が落ちないのか、検証してみました。(3面磨きの方法)』

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