虫歯予防に『重曹うがい』。

 インターネットが普及して、検索機能ができたこともあり、
最近は、歯科医院でも直接は(患者様が遠慮して?)あまり聞けない、患者様の本当の気持ちや、思いを多く知ることが出来るようになりました。

 その一つに、
「虫歯にならないように、良く歯を磨いて気をつけていたのに、虫歯にかかってしまった」というものがあります。

 確かに、虫歯菌のない方は虫歯になりませんし、いつも「(虫歯菌のいる)歯垢」の残りやすいところから、虫歯になることを考えると、
「よく歯を磨いて、虫歯予防をしましょう」ということ自体は間違っていないと思いますが、
あるレベル以上きれいに磨けている患者様に、それ以上を求めることで虫歯予防を完璧にしようとするのは、現実的に無理があるのかな、という気がしています。

 歯科では、
 こうすれば虫歯になるリスクが減ります、ということをお知らせはしていますが、
(こちらの記事をごらんください。『3,①虫歯予防の話』
例えば、甘党の方が日々甘い物を食べないようにするのには、ダイエットのような難しさがあります。
正直、この他にも有効で容易に実践可能な、虫歯予防の対策はないかな、と考えてしまいます。

 そこでふと思い出したのが、ウチにある「アルカリイオン整水器」

引っ越ししてからずっと使っていませんでしたが、ここのサイトで虫歯に関しての記事を書いていて思い出しました。

「口の中が酸性になる時間が長いこと」が虫歯の原因なら、アルカリイオン整水器の水でうがいして中和すればどうなんだろうか?

と単純に思い浮かんだわけです。

 で、検索したのですが、それらしい歯科医師の記事は見あたらず、
誰でも手軽に手に入る同じアルカリ性の「重曹」で検索したら…、

思いがけず、たくさんの記事がヒット。
民間療法てきな記事が多く、歯科医師の書いている記事は少ないのですが、それでも
数少ない歯科医院がヒット。
(ずーーっと見ていけばもっとあるかもしれませんが、歯科関係者以外の方の書いた記事の方が圧倒的に多い。)

え?

と驚くのは、歯科医院の数がコンビニ以上に多いと言われるだけあって、いつも歯科情報を検索すると、オニのように多い歯科医院の記事がヒットするから。

 なので(歯科医院の記事の件数が少なかったことを)ものすご~く、意外に思いながら、読ませて頂きました。(『I歯科医院の高楊枝通信』

 先生のブログでは、毎食後と就寝前の歯磨きの後、
食事をして酸性(虫歯になりやすい)になってしまった口の中を「重曹うがい」で中性に戻すことをお勧めされていました。

 「重曹うがい」の、やり方は簡単。
小さじ一杯(3g)の重曹(食用)を500mlのペットボトルの水に溶かし、それで「うがい」してグジュグジュ、ペッ、とはき出すだけ。

 飲食後なるべく速やかにうがいすると、酸性に傾いていた口の中が一気に中和されて中性に戻ってくるのだそうです。

 重曹は昔からパンのふくらし粉などにも使われているものですし、
うがいするだけで効果のあるものなら、とても手軽でありがたいので、
「重曹うがい」試してみたい、

ということで…、

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一箱50g(25g×2袋)入り、近所のスーパーで、73円で購入。

 実際やってみると、500mlの水で薄めるため、もう「すごくしょっぱい」とかいうことはないです。

 とても楽ですし、うがい後長い時間さっぱりしています。
もちろんこれだけで虫歯予防をすることは難しいので、歯を磨いて歯垢を落とすなど、他の対策にプラスして実践することが大切になります。
(虫歯予防対策はこちらの記事をごらんください。『3,①虫歯予防の話』
酸性になった口の中を中性に戻すこの「重曹うがい」の方法は、安価でとても手軽だと思います。

今のところ歯科の教科書で、重曹を用いての予防を大きく取り上げているということはないようなのですが、民間療法でも根強い人気があります。
 ただ塩分が微量ながらも摂れてしまうことがあるので、疾患にかかられている方などは、そこに注意したほうがいいかも知れません。

 とりあえず我が家では、子供も楽しんで「重曹うがい」をしていたので、まだ虫歯のない子供の歯を守れるように続けてみたいと思います。

 

他の「重曹」の記事はこちらです。

『「重曹はみがき」、試してみました。』

『「重曹」と「歯」の関係。』

よろしければこちらの記事などもご覧下さい。(^^)
『なぜ、「普通?の歯の磨き方」では歯垢が落ちないのか、検証してみました。』

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